コミュニケーションスキルの不足

1人のエンジニアが遂行できる仕事内容には限界があります。以前は高いスキルと知識を持っているエンジニアが重宝されていて、転職が決まらないと言う状況はほとんどありませんでした。確かなスキルがあると判断できる人材であれば、高い給与で抜擢してくれると言う状況が続いていたのは確かです。
しかし、個人の技術によって新しいものを生み出せる時代は過ぎ去ってしまい、例えスキルが高かったとしても企業の中で新製品を生み出すために必要な力がないと判断されると、転職が決まらない状況ができています。

スキルも知識も十分なのに転職が決まらないケースに共通している理由として、コミュニケーションスキルの不足が挙げられるのが現状です。個人による開発を行う事が困難になっている現在では、多くの場合チームプロジェクトを実施しています。
自分の専門外の知識を持っている専門家とコミュニケーションを取りながら、一丸になって1つの目標を達成するために努力すると言う姿勢が欠かせません。その基本になるのがコミュニケーションスキルであり、互いの理解を促進するために努力する事に加え、積極的な情報発信を当然のように行うスキルが求められています。それが欠けてしまっているために、高いスキルがあったとしても企業としては有用な人材とは認められず、不採用になる事が良くあるのが現状です。コミュニケーションスキルは一朝一夕で身に着けられるものではないため、継続的な努力をして体得しなければならないでしょう。